第25章 彼女は私のパーソナルアシスタント

「祐衣、本当に宮本陽叶は来るのか? 彼が直々に承諾したというのは間違いないんだな?」

焦燥に駆られた井上颯人は、待っている間、もう何度目になるかわからない問いを繰り返していた。

福田祐衣は内心うんざりしていたが、努めて優しげな声でなだめた。

「颯人、落ち着いて。宮本陽叶が来ると言ったのなら、絶対に約束を破ったりはしないわ」

その言葉を聞いて、井上颯人はようやく少し落ち着きを取り戻したようだった。

福田祐衣はそんな彼を放置し、静かに周囲の景色を楽しみ始めた。

『シャングリラ』は海沿いに位置する、深センでも最大級の豪華レストランだ。今はちょうど華やかな灯りがともり始め、海面には光の粒...

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